VTR1000Fラジエター改良大作戦

ホンダの独創性が生み出したサイドラジエター。
車体側面にラジエターを配置し走行風を利用した負圧で
熱を吸い出してしまおうという物だ。しかし、その実態は
作りの悪さから単なる場所確保の手段に過ぎなくなっている。
そこで!

前方からの走行風を積極的に取り入れるため
集風板を製作。素材は0.5mmアルミ板。鋏で
切れるぎりぎりのサイズで曲げやすいし強度も
丁度良い。本当はPPクラフトシートを使いたかったけど
地元ホームセンターには置いてなかったのだ。
フロントフォークと干渉したので現在は折り目辺りから
切って短くしています。
前方から入る正圧を上から逃がさぬように
上方もカバー。もちろん後端もカバーされている。
せっかく発生した負圧も無意味な所から
吸い出されてはどうにもならない。そこで
ラジエターとカウルの間にスポンジを詰めて
不要な所からのエアの流れをカット。
これでパーフェクトなサイドラジエターに
生まれ変わったはずだ。
カウルを付けて前から覗いた所。
ちなみに右側はファンが有るので放置。


効果絶大!

さて早速お山でインプレション。
いつにも増して回転を高めにガンガンと回してみました。うむ、効いてる効いてる〜
いつもなら山頂に付くころは105℃でファンが回っているところを改良後は95℃に!
その差は歴然。通常走行時も安定して冷却効果が高まっている。平均して5℃くらいは
下がっているのかなー。とりあえず大成功!
こりゃレースするならオススメの加工ってことだね。

追記
すっかり寒くなった1月、町乗りペースで水温が75℃までしか
上がらずオーバークール気味です。ガンガン攻めると85℃
くらいまでは上がるんだけど通常はラジエターを塞ぐなどの
対策をした方が良さそうです。

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