KTM  SUPER DUKE990


やーやーどーも!
お調子者の福ちゃんが525EXCに続いてまたも
KTMに手を出してしまいました〜今度はKTMの
最高峰とも言えるスーパーデューク990だ!
オフロードモデルと違いこちらは割りと普通の(?)
バイク乗りも興味を持ったりすると思います。
でも、まだまだマイナーなKTM、ワタシが個人の
主観で独断と偏見に満ちたレポートを廃車になるか
手放すまでを余すことなくお届けします!
(もう手放してるけどね・・・)


SUPER DUKE掲示板


●おしながき●
(上が新しいヨ)


GSX-R1000との比較

UPステップキット完成

アクラポビッチ 純正オプションマフラー

ブレーキパッドを交換

インジェクションコントローラー

ノーマルサイレンーに戻す 高速道路

スプロケット交換

レオビンチ スリップオン

エアインジェクションキャンセル

VTR1000Fとの比較

ファーストインプレッション









●2006年 4月7日  納車、ファーストインプレッション
 夜も遅くにKTM広島の「まえだっち」コト前田社長がワシのDUKEを持ってきてくれました。いやいや嬉しいねぇ。525EXCの納車待ちの時はウレションちびりそうな感覚に悩まされていましたがワタシも歳を取ったのか今回はそのような事はありませんでした。 とは言え、無事引渡しも終わり平静を装いつつマエダッチを送り出した後辛抱たまらず速攻で走りに出たのは言うまでもありません。

 前々から判っていた事ですが、ホントに車体が軽い。以前に試乗で、またがった直後から軽さに驚いたものですが、この度ちょいと押して歩いただけで驚くほどの軽さをまた感じました。 エンジンは綺麗に回るけど二気筒独特のガサツな感じは否めないトコロ・・・ 振動は有るけどなかなか気持ちいい味わい深いものですな。  走り出してすぐに気が付いたのは、えらいハンドリングがクイックで入力に対して過敏な所。とにかく舵角がバンク角と一致しない、切れ込む、直進安定性が無い。車体が前下がり過ぎの症状がおもいっきり出てる感じ。このままじゃまともに乗る事は難しい状態。
 明けて次の日、リアサスのプリロードを2回転ほど抜く。するとアラ不思議昨日の乗り難さが全く影を潜め非常に乗りやすくニュートラルなハンドリングに大変身!!車体ディメンション的にはほぼ満足できるものとなりました。そのまま野呂山にシェイクダウン!慣らし中でまともな回転数にできないんだけど結構イイ感じやねぇ。しかしながら足が硬い・・・硬すぎる。まだサスの当たりが付かず動きが渋いのかはたまた単にセッティングが硬いだけなのか今後見極めて行こうと思います。

予断ではありますが某KTM広島のM氏と以前に野呂山に行った事があります。恐らくその時M氏の乗るDUKE990は今回の私の990と同じセッティングだったと思われます。その事は直線で激しくケツ振り(恐らくハンドルの振れから来る)していた事からもうかがえます。しかしM氏野呂山を初めてのクセして驚異的なタイムで駆け上がってしまいました・・・ 今思えばあのセッティングでよくも走れたもんだと呆れかえります。 ( ゚д゚)ポカーン


対決
DUKE990に興味はあるがイマイチどんなバイクが判らない
そんな貴方のお悩みを解決!最も一般的な国産Vツイン
1000ccクラスのVTR1000Fとの比較をするぜ!

SUPER DUKE990 VTR1000F
VS
数値的な比較
  DUKE990 VTR1000F(逆)
総排気量 999cc 996cc
軸間距離
1438mm
1430mm
乾燥重量 179kg 192kg
最高出力 120hp/9000rpm 110hp/9000rpm
最大トルク 10.2kg/7000rpm 9.9/7000rpm
燃料タンク容量 15L 18L
フロントブレーキ φ320mmダブル φ296mmダフル
変 速 比

1速

2.571

2速

1.875

3速

1.500

4速

1.286

5速

1.130

6速

1.040

1速

2.733

2速

1.812

3速

1.428

4速

1.206

5速

1.080

6速

0.961


  UKE990 VTR1000F(ノーマル)
エンジン 軽快な回転上昇をする。4000−6000回転
付近は非常にパワフル。しかしそれ以上は
トルクは有るが回転の上昇が鈍い。
スロットルのワイドオープンがコツになる。
アイドリングは1500rpm
★★★★  パワーは十分に有るが
国内仕様だとかなりおとなしい。逆車は
9500回転まで気持ちよく伸びる。
実用回転数はDUKEよりも低くトルクフル
アイドリングは1100rpm
★★★★
レスポンス 非常にダイレクト、燃調も薄めで悪く言えば
過敏。応答性はVTRをFCRに換装した時と
同等以上の性能。
★★★★★ わずかながら遅れて反応する感じで
フケ上がりは良いが忠実性に欠ける
FCRに変えることで改善できる。
★★★
軽快感 クラス最強の軽さ。倒し込みはムチャクチャ
軽く素早くモタードのハンドリングに似ている
ステップ位置が低いのでハングオンでの
切り返しは疲れる。
★★★★★ 今となってはごく普通
車格の割りに軽快だが安定感も有る。
ホイール交換で格段に軽快になる。
★★★
ブレーキ 驚異的なコントロール性能
DUKE990の強力な武器。
装備されているパットは高速は苦手。
乗車ポジションの関係からテクも必要。
★★★★★ 乗り手の握力に頼る性能
動力性能に対して貧弱過ぎる
キャリパーとマスター交換で劇的に
改善される。
フロントフォーク 性能は素晴らしいの一言、底付きなど皆無
ストロークも多くウイリーしても大丈夫
DUKEの外観で最もわかり易い高性能
パーツ。
★★★★★ 無難に旋回性能を引き出せる
その分ブレーキングのボトム時の限界
性能は低く、ブレーキ性能を上げていくと
スプリングが合わなくなる。
★★
リアサスペンション 賛否両論のリンクレス。トラクションを
感じやすく楽しい走りができるが路面追従は
ギャップで跳ねたり動きが大きい。
良くも悪くも最新SSとは全く異なる。
★★★ 開発された年代相応の性能
意外と走り優先の硬い乗り味で
ハイペースな走りに十分応える。
★★★
初期セッティング
(サスペンション)
初期のプリロード設定は外人体型を
設定しているのか極めて乗りにくい
自分に合わせたセッティングが必須
反面、自在なセッティングが可能。
ほぼパーフェクトで設定変更の必要は
よほどのデブ以外は必要なし フロントが
軽いマシンに対し絶妙のセッティングが
施してある。ここら辺はホンダらしいトコ
★★★★
ミッション けっこうクロスミッションでエンブレも緩い
パワーバンドを外す事はまず無い。1-2速
の間が狭く1速も実用範囲になる。
ただし全体的にハイギア、要スプロケ交換
★★★★ ツーリングマシン的なギアレシオ
1-2速間が離れているので1速で余り
引っ張る事はできない。
★★★
質感 外装は特に高級感があるわけでも
なく極普通。足回りに使われるパーツ
は国産では有り得ないクオリティー
★★★★ 国産バイクとしては一般的レベル
メーターは多機能で便利。
★★★
ヘッドライト ごく一般的な明るさ
ハイビームはロービームと同時点灯
★★★ 一般的な明るさ ★★★
スタイル 個人の好みなので何とも言えませんが
斬新でカッコイイです。
★★★ 今でも根強いファンに支持されている
ほどデザインは良い。・・・と思う
★★★
航続距離 15リッタータンクで残り5リッターで
警告ランプが点く・・・ 燃費も11.5km/L
程度でVTRより若干悪い。
後期型は18リッターに増量
特に不満は無いが燃費は悪い
12km/L〜16km/L程度。
★★★
ウイリー リンクレスサスの影響か意外と難しい
レスポンスが良すぎて上がり過ぎが怖い
ギア比変えれば良くなるかも。
★★★★ 穏やかなトルクでコントロールしやすい
2速以上で上げると続けやすい
★★★★★
高速走行 風防効果の有りそうなライトユニットは
ベッタリと伏せれば多少の効果はあるが
150キロ以上は苦痛。馬力は有るが
ハイスピード走行には向かない。
★★ 200キロ以上の巡航も問題ない
カウル付きの大型マシンとしては標準的
逆車で260くらいは出る。
★★★★
どんな時も舵角が自然に付くのが気持ち良い
軽く流す時の中回転領域が元気が良く楽しい
本気の走りでは高回転キープだが回転の
上昇が若干鈍い。ステップが低くすぐにブーツ
等が接地してしまう。
ホドホドに走る時の気持ち良さは特筆物。
★★★★★ 完全ノーマル状態だとかなり問題あり
ブレーキ性能が低くストレスがたまる。
フロントタイヤへの依存が高く突然前から
滑る珍しい性質もある。クルクル回る
旋回性が非常に気持ち良く思ったよりも
内側のラインを走れる傾向を持つ。
★★★

総評
ぶっちゃけDUKE990は高価です。
しかしながら、その性能をVTR1000Fで得ようとすると
軽く100万は必要になってくると思います。それを思うと
DUKE990の値段は妥当どころかむしろ安く思えてくるはず。
見栄でなく性能で選ぶ貴方へ、KTMをお奨めします。

エアインジェクションキャンセル

エアインジェクションに栓をしてみました。
アクセルオフの時に排気バルブ側からエアを
混入させて排気ガスをクリーンにする為の
装置ですが、アクセル全閉からの開け始めに
息つきを起こしてしまいバンク中に失速しそうで
怖いのでカットしました。今のところギクシャク感
も減り良い感じです。
タンクを外そうとしてチョット感動!
ヒンジ式ってだけでもありがたいのに
なにやら保持用のアームまで装備して
ました。うーむ贅沢だ。

●2006年 5月1日 慣らしほぼ終了、インプレッションその2
 約1000キロ慣らし期間がそろそろ終了に近づいてきました。サスペンションの当たりも付き高回転までエンジンを回せるようになりDUKEの新しい面が見え始めます。まず、エンジンですが予想に反して伸びが無い (T-T) 6000回転までは素晴らしいレスポンスでキビキビと走れますがそれ以上回すとトルクは有るけど回転の上昇が遅いです。サイレンサーがフン詰まり状態になってると思われます。そのためか走行後のサイレンサーは尋常じゃない高温になります。直接触ると一瞬で火傷してしまいますので非常に気を使います。
 足回りの硬さはすっかり無くなったようですがダンパー調整で割りと自由度の高い設定が可能と判りました。ただし4箇所全て1クリックづつ変更でもハッキリと効果が出るので迂闊なセッティングは禁物、純正セッティングが無難なようです。プリロード調整はメーカー指定位置では乗れないので自分に合わせて物がどうしても必要でした。フロントを1回転締め足し、リアを2回転緩め前上がり方向へ変更しました。結果、非常に素直でニュートラルなハンドリングになりました。 リアサスのリンクレスはリンクサスに乗り慣れたワタシにとってはかなり異質なものに感じました。突き上げを感じるギャップとそうでないギャップなど路面に対してどういう反応をするか予測が付きにくいのが難点です。トラクションさせやすくメリットもあるようなので慣れてくると良くなると思います。
 ファーストインプレッションであれほど絶賛していたブレーキですが、いざ高速ワインディング走行になる不満が表れてきました。低速時の効きは文句なく素晴らしくいのですが速度がのってくるとコントロール性が落ちてくるように感じますブレーキパットが低速寄りの設定になっているのかもしれません。
 タイヤのディアブロはOEMとしてはなかなか優秀で癖が無く良いタイヤだと思いますがやはり峠ではチョット戦力不足を感じます。普通に街乗りするには十分以上の性能だとは思います。
 峠道を走ってすぐに気が付きましたが、明らかにギア比が高いです。通常二速で走るコーナーを1速を使わねばならずエンジンを活かしきれていません。それでも1-2速の間が狭いのでなんとか攻められるのはクロス気味のミッションのお陰。スプロケットの歯数を調整すれば問題は解決されそうです。

2007年 2月4日追加
色々なバイクで山を走ってきましたがSUPERDUKEは速度が出てないと気が付きました。同じ地点を通過する速度が他のバイクと比べ遅いのです。しかしながらトータルのタイムでは全く負けていません。はて??なぜなんでしょう?単にメーターが控えめな数字を出しているだけなのか、それともコーナリングが異様に速いか伸びないだけで加速が良いのか・・・・ 個人的な見解だと前記した物チョットづつ全て何じゃないかな〜と考えています。

不満 問題 対処方法 結果(07 2月追加)
ギア比 スプロケ交換で対応 大成功
高速時のブレーキ性能 高性能ブレーキパットへの交換 少し良くなった
高回転のレスポンス サイレンサー交換で対処 あまり変化なし(泣)
タイヤの戦闘力 ハイグリップタイヤへ交換 意外とノーマルも良かった
インジェクションセッティング サブコンの装着セッティング 微妙すぎて泣ける

  

 レオビンチのスリップオンサイレンサーを
装着してみました。つや消しカーボンの楕円
タイプ。サイレンサーその物はなかなかの
品質ですが、無意味にオーバルなので
デザイン的にスカスカになってしまいました。
ノーマルに比べて大変軽量でコーナリングが
明らかに楽になりました。
肝心の特性の方は思ったより回転の伸びは
有りませんでした。音はかなり大きくなり
ツーリングでは苦痛になりそうです。
←とってもスリム。でもノーマルの方が
 カッコイイかも・・・

 ノーマルサイレンサー 約11kg
 レオビンチ        約5.4kg

 ちなみに
 タンデムステップ左右 約1.4kg
ポン付けでアクセル開度10%以下の
空燃比がメチャクチャです。息ついて
ギッコンバッタンします。全閉からのツキが
悪くコーナリング中に失速しそうでとても怖い。
セッティング用にサブコンが必須と判断
しました。軽量化と爆音がどうしても必要な
場合を除いてノーマルサイレンサーのまま
乗る事をオススメしますよ。

●2006年 5月20日  スプロケット交換
 フロントスプロケットを17から16へ変更しました。結論から言うと大正解でした。軽く渋滞するだけで常に一速と言う辛い状態から脱する事ができますし何よりタイトなコーナーで2速で回る事ができるようになったのが大きいです。パワー的にも不満がほぼ無くなりウイリーもやりやすくなりました。1速がロー過ぎて困ると言う事も全く無く、DUKE990に乗るなら必須のチューンと確信しました。

●07年2月追記
高速道路を走りました。予想どおりですが、100キロ走行は問題なしです。しかしそれ以上出す人には不満が出るでしょうねぇ。ワタシは高速道路は100キロ程度しか出すつもりは無いので全然気になりませんが、大型バイクは200キロ以上で連続走行するのが当たり前って人も居るでしょう。そんな人には不向きです。まあ、カウルも無いしDUKEはワインディング専用と割り切る方がエライと思います。


●2006年 5月29日 ノーマルサイレンサーに戻す 高速道路
 サブコンがしばらく入りそうもないのでノーマルサイレンサーに戻してみました。改めてノーマルにするとレオビンチでどう変わっていたのか再確認できました。レオビンチ装着時は低回転からのレスポンスとトルクが明確に上がって中速のレスポンスも鋭くて体感的にもかなりパワフル。その代わり燃調の不一致には敏感に反応するようでスロットル20%以下で薄い症状が顕著に出ます。その点ノーマルは上手い事ボカシがかかったようになってます(結局は合ってないけど・・・)。
 990で高速道路を初めて走りました。カウル無しのロードマシンはV-MAX以来でしたが、こんなにも風の抵抗が大きいとは正直驚きました。思ったほど速度が出せない伸びない耐えられない・・・ 楽だなーと思えるところまでどんどん速度を落としていくと80キロまで落ちてました。 ロードスポーツのカウルは伊達じゃないのねと初めて気が付いたのでした。


  


インジェクションコントローラー(サブコン)

インジェクションコントローラーとはなんぞや?
と、お思いの方もいらっしゃいましょう。これはバイクに
搭載されているコンピューターとインジェクションの間に
別のコンピューターユニットを挟んで任意にインジェクションを
コントロールしてしまおうと言うオチャメさんだ。

DiM SPORTのRAPiDBIKE3
2006年6月現在で唯一のDUKE990用
インジェクションコントローラー。
本体、ハーネス、ソフトは全て別売り。ソフトは
機能制限版と制限無しのPRO版があるが
値段は10倍違うという極悪設定。よほど数が
出ないのかソフトはCD-Rに焼いた物だ。
ユニットはタンク下の吸気ダクトの前に
上手い事スペースが有るのでそこへ
設置するようになっている。
鬼の価格設定
ユニット本体 \73,290
専用ハーネス \11,550
PROソフトKIT \41,790

この三点が必要
なんと合計126,630円也
セッティングするためだけにこの値段・・・orz
パワーコマンダーはこれに比べたら激安だね。

セッティング用のソフトは4万円もするPRO版は買えるはずもなく
仕方なくライト版を使っていますしたが、設定できるスロットル開度が
0% 5% 10%・・・と8段階に固定されています。実際に
セッティングしてみて思ったけどとにかく10%以下がシビアです
3%と7%にも設定が欲しいところ。
結局PRO版を買ってしまいました・・・


ライト版ソフトの致命的弱点
スロットル開度の数値変更ができない!!
例を挙げるとスロットル開度0%から5%までの濃度全部に
+−するのですよ。つまり、開度2%が濃く4%が薄かった場合、
濃度を+にすると4%は適正値にできるが2%は
前より悪くなるってこと。
(それでもコーナリング中の致命的な引っ掛かりは解消できた
ようなので効果はソコソコです。)

下の表の様なマップに数字を打ち込んで
インジェクションの排出量の補正を行うのである。
→横はスロットル開度、↓縦は回転数になる。
 0%  5% 10% 20% 40% 60% 80% 95%
1500 0 0 0 0 0 0 0 0
2000 0 0 0 0 0 0 0 0
3000 0 0 0 0 0 0 0 0
4000 0 0 0 0 0 0 0 0
5000 0 0 0 0 0 0 0 0
6000 0 0 0 0 0 0 0 0
7000 0 0 0 0 0 0 0 0
この表は実の所とんでもない曲者。
分かり易いようにスロットル開度のみに付いて説明しますと、
まず、下の図のような実際の空燃比だったとします。

スロットル開度0%付近は濃く5%付近は薄い状態。
マップの5%位置を濃くすれば良さそうに見えます。
早速、マップの5%を+してみると・・・・・


5%は改善しましたが10%付近は逆に濃くなり過ぎ
部分的に悪化してしまいました。こりゃビックリ!
キャブの様に点と点を滑らかに結ぶような補正はできず
設定した開度から開度までを丸ごと上下させてしまうのです。


開度の設定が可能なソフトで補正する場合
上図の様になります。結局のところ必ず妥協を
迫られると言うことですな・・・・
(プロ用でも図ほどの細分化はできません)



で、結局最終的なセッティング結果↓
(ノーマルマフラー仕様)

開度  0%  3%  5%  8% 12% 20% 80% 95%
補正値 +4 +1 +3 +3 +1 0 0 0

12%以下は可能な限りの細分化を計り細かく補正。
ただしこれでもまだ不十分なので不満は残ります。
スロットル開けはじめがマイルドになりコーナー立ち上がりが
非常に楽で気持ちよくなりました。一定速度の巡航も
50キロ以上なら問題なくそれ以下も渋滞しない限りは
差ほど気にならないレベルになっています。
(ノーマルは80キロでも息つきあり)
回転数に対する補正は不可能と判断したので
一切手をつけていません。



まとめ

インジェクションコントローラー(サブコン)では細かいセッティングは不可能!
本当に大きくセッティングが狂っている部分には効果的ですがシビアに
適正混合比に近づけるのは至難の業。何処かしらに妥協が必要です。


あと、SUPERDUKEは気候の変化に敏感。



疑問発生!

アイドリング付近は自動補正みたいなもんが有ります。
その領域もサブコンで補正をかけているわけですがー
濃く補正をかけても自動で薄く戻されてるんじゃないのか??
補正に対しての反応が不安定なのはこのせい?
うーーーーむ



大変なことに気が付きました!(07/2/24)

実はプロ用と言いつつもスロットル開度は
3%刻みより細かくはできないようです。
マップをトレースしていてスロットル開度と表示されてるマップの
ズレで判明しました。数字は細かく刻めるんですが読み込ませた時に
なにやら違う数値に変わってしまいました。思うようにセッティングが
できなかったのはコレが原因のようです。 2マップを切り替える
スイッチを付けたんですがどうも切り替わってない・・・
情報は無いわ目立つバグも有るわ、正直イヤになります。


2010年追記
現在はパワーコマンダーが発売されてます。
こちらは補正のポイント間を滑らかに繋いでくれるので遥かにセッティングが容易。
補正できるポイントもスロットル開度2%の繊細な所から可能です。
パワーコマンダー5にはオートチューン機能をもたせるオプションまであります。
それでいて価格はオプション付けてもRAPiDBIKEより安いです。
もうRAPiDBIKEを買う理由が全く見当たりません。

 ブレーキパッドを交換しました。
もはやお約束と化したZCOOです。
ちなみに写真のはノーマルパッド。
ドカティ996Rなどと同じで品番はZRM-B003
1キャリパー分が4枚で構成されています。

利きに関してはかなりの高レベルですが
元のブレンボ製パッドが低速での利きが
良かったため効果がわかり難いです。
速度が上がっても利きが良いのはありがたい。
バイクがアップライトなポジションのため先に
リアを良く沈ませておくのがポイントになりそう。

アクラポビッチ 純正オプションマフラー(?)

アクラボマップに淡い期待を抱いて装着を決意
レオビンチは無駄ガネになってしまいました。
折角なのでレオビンチとアクラを比較して見ます。

アクラポビッチ
レオビンチ
●デザイン
横への張り出しが多く迫力があり、最も気になる
サイレンサーとサイドカウルとの隙間が最小限。
六角形がジャストフィット。寸法も正確で、取り付けに
ねじれや歪みは一切ない。

●音
ノーマルよやや大きい程度。ツーリングでも疲れる
程ではない。チタンらしく歯切れの良い高目の音質。

●パワー
はっきり体感するほどパワーが向上、ヤバスギル。
5000回転以上は素晴らしくパワフル。レスポンスも
良いので低速だと凶暴な性格に拍車がかかります。
●デザイン
オーバルなのでカウルとの隙間が広くなるのが残念
左右のサイレンサーを対称に取り付けるのが
とってもムズイ。写真は隙間が一番見える角度。

●音
かなり大き目の音、ツーリングでは難聴に注意。
迫力あるレーシーなサウンド。

●パワー
ストレート構造で抜けが良く高回転まで綺麗に
回ります。レスポンスが良くなるけどパワーに
関しては多少UPする程度。
●峠でインプレッション
流石のフルエキ!集合部分もブッといです。
ぶん回しても御上品な音で決して爆音は出しません。
それでいて格段にパワーは向上していて、ウイリーも
とんでもない速度から上がるようになりました。
パワーバンドも広くなり楽に速いのは魅力です。
軽量化の効果は予想以上でタイトコーナーは明らかに
速くなってます。ステップ込みで推定10キロの削減。
ただし沈み込みが減ったため切れ込むハンドリングに
なったので要セッティングです。(フロントプリ1回転かけ))
インジェクションのセッティングは冬のためかやや薄く
感じられます。(本日の気温10℃以下)夏に期待。

慣れないとヤバイけどトータルで戦闘力はかなり
上がったと確信できました。某山の最終ストレートで
10km/h伸びました<スゴイ
●セッティング
寒いので調子が悪いと思っていました。
そう言う部分もありましたが、PCに接続しモニターしたところ
スロットル3%から6%がピンポイントで極端に濃い状態でした。
なんだか死ぬほど攻め難かったのはこれが原因。
極低速はソコソコ合ってます。残念ですが要セッティング。

●デザイン等
チタン色が凄くイイ!この質感は素晴らしいねぇ
車体とのマッチングが最高です。取り付けボルトも
チタンでできてる。
0% 3% 7% 11%
-1 -8 0 0
サブコンのセッティングはこうなりました。
3%-4%辺りのセッティングが悪いと攻めれたものじゃないので
そこに合わせてますが、5%-6%では薄すぎになっています。
サブコンがこれ以上細かく設定できないのでかなりの妥協・・・
ホントもうイヤになりましたヨ。

0% 3% 5% 7%
-1 -9 -3 0
理想はこんな感じ
しかし濃度で9%もズレてる、個体差や地域差って
範囲ではないやろ?

06モデルにRのシートをシュミレートしてみました。
写真を重ねて見た所、サブフレームなどには
変更がないようなので取り付け可能かも。


UPステップキット



 ステップ位置を約3cmほどUPするスペーサーを
作りました。オフセットを極力無くす為に材質は
鉄をチョイス。オフセット量は僅か1.5mm。
メッキがしてあるので錆対策も万全。
リンクロッドも長い物に変更。
剛性は非常に高いので夜も安心です。

製作は「まっちゃんのファクトリー」です。
(ググッても出ないよ)素晴らしいパーツをありがとう!
ブレーキマスターも移動させるサポートも
同時に製作。ペダル位置の再調整も不要。

●インプレッション
シートに掛かっていた荷重が半分ほどステップに
移った感じで踏ん張りが良くなりました。不意な
突き上げにも対処しやすいと思います。ケツが楽に
なった分膝には若干の負担が掛かりますが、まあ
それだけ足も仕事できる様になったって事でしょう。
コーナー中はステップにシッカリと荷重を感じることが
できる様になりました。ハングオンの時外足に殆ど
荷重が掛からなかったのが改善され、切り返しも
非常に楽に素早く行えるようになりました。
SUPERDUKEで峠を攻める奇特な人にオススメです。




対決シリーズ その2

国産最高峰との呼び声も高いGSX-Rとの比較だ!

SUPER DUKE990 GSX-R1000 K7
VS
数値的な比較
  DUKE990 GSX-R1000 K7
総排気量 999cc 999cc
軸間距離
1438mm
1415mm
乾燥重量 179kg 172kg(?)
最高出力 120hp/9000rpm 185hp/11,500rpm
最大トルク 10.2kg/7000rpm 11.9kg/10000rpm
燃料タンク容量 15L 17.5L
フロントブレーキ φ320mmダブル φ310mmダブル
リア・タイヤサイズ 180/55 R17 190/50 R17

  UKE990 GSX-R1000 K7
エンジン 軽快な回転上昇をする。4000−6000回転
付近は非常にパワフル。しかしそれ以上は
トルクは有るが回転の上昇が鈍い。
スロットルのワイドオープンがコツになる。
アイドリングは1500rpm
★★★★  今更言うまでも無く凄いパワー。
当然ながらDUKEよりも高い回転を要求
あっと言う間に異次元の速度域に達する。
低中回転のトルクはツインに大きく劣る。
★★★★★
レスポンス 非常にダイレクトでパワーを引き出し易いが
無神経な操作は許容しない。
低開度での忠実性に欠ける
★★★★★ スロットルに極めて忠実で扱いやすい。
しかし、扱いやすさを重視するあまりに
本来のパワーを体感できない仕様。まあ確かに
素直にパワーを出してしまうと転倒者続出確実。
★★★★
軽快感 クラス最強の軽さ。倒し込みはムチャクチャ
軽く素早くモタードのハンドリングに似ている
重心が非常に低い。
★★★★★ 車重は軽いが軽快な感じは薄い。タイヤサイズ
から来る倒し込みの重さと考えられる。ツインと
比べるとかなりアンダーステアに感じる。
★★★
ブレーキ 驚異的なコントロール性能
DUKE990の強力な武器。
装備されているパットは高速は苦手。
乗車ポジションの関係からテクも必要。
★★★★★ 良く効きます。特に珍しいものはありません。
エンブレが弱いためブレーキの効きが弱く
感じられることも有るような無いような。
★★★★
フロントフォーク 性能は素晴らしいの一言、底付きなど皆無
ストロークも多くウイリーしても大丈夫
DUKEの外観で最もわかり易い高性能
パーツ。ハードなブレーキングに真価あり。
★★★★★ 峠などではスプリングが硬い感じで、沈み込みを
確保するのが難しい。スプリングはシングルレート
荒れた路面での追従性は非常に悪い。
★★★★
リアサスペンション 賛否両論のリンクレス。トラクションを
感じやすく楽しい走りができるが路面追従は
ギャップで跳ねたり動きが大きい。
良くも悪くも最新SSとは全く異なる。
★★★★ バンピーな峠道でも跳ねず意外としなやかだが
基本的に硬い。
★★★★
初期セッティング
(サスペンション)
初期のプリロード設定は外人体型を
設定しているのか極めて乗りにくい
自分に合わせたセッティングが必須
反面、自在なセッティングが可能。
特に変更の必要は無いが、アンダー気味で
タイトコーナーは苦手で少し前下がりにしたくなる
★★★
ミッション けっこうクロスミッションでエンブレも緩い
パワーバンドを外す事はまず無い。1-2速
の間が狭く1速も実用範囲になる。
ちとギア抜けが多く、入りも悪い。
★★★★ シフトの入りが確実で安心感が高い。
フロントスプロケ一丁落としで峠には丁度いい。
スリッパークラッチのお陰で一速でも突っ込める。
★★★★
質感 外装は特に高級感があるわけでも
なく極普通。足回りに使われるパーツ
は国産では有り得ないクオリティー
★★★★ 国産SSとしては一般的レベル
メーターのギアポジション表示はとっても便利。
★★★
ヘッドライト ごく一般的な明るさ
ハイビームはロービームと同時点灯
★★★ 一般的な明るさ、ハイ・ロービームの
組み合わせが上手い。
★★★
スタイル 個人の好みなので何とも言えませんが
斬新でカッコイイです。
★★★ 意外と幅があってボッテリしている。写真を撮る時は
離れて望遠レンズで撮ろう。
★★★
航続距離 15リッタータンクで残り5リッターで
警告ランプが点く・・・ 燃費も11.5km/L
航続距離は驚異的に短い。
走り方で燃費が大きく違うのは4気筒の特性。
回さなければ20km/Lも可能。
十分な航続距離を持つ。
★★★★
ウイリー リンクレスサスの影響か意外と難しい
レスポンスが良すぎて上がり過ぎが怖い
ギア比変えれば良くなるかも。
★★★★ 速度を乗せないと上げにくいし、バクテンの恐怖
はツインの比ではない。パワーは有るので技術
があればいくらでも可能。カウルが邪魔で視界難
三速150キロからでも易々と上がる。
★★★
高速走行 風防効果の有りそうなライトユニットは
ベッタリと伏せれば多少の効果はあるが
150キロ以上は苦痛。馬力は有るが
ハイスピード走行には向かない。
★★ 200キロ以上の巡航も問題ない。
カウルの効果は絶大で、べったりとスクリーンに
隠れる必要は無くそのまま300キロも行ける。
硬い足回りも速度が出るほど有り難味が出る。
★★★★★
どんな時も舵角が自然に付くのが気持ち良い
軽く流す時の中回転領域が元気が良く楽しい
本気の走りでは高回転キープだが回転の
上昇が若干鈍い。ステップが低くすぐにブーツ
等が接地してしまう。
ホドホドに走る時の気持ち良さは特筆物。
★★★★★ 完全ノーマル状態でもかなり走れる。スリッパー
クラッチを標準装備しているので高回転で走るのも
安心感が高い。ハンドリングは低速で安定感が
薄く、アンダー気味。タイトな峠はやや苦手。
★★★★
タイトな峠 どんな狭くても安心して振り回せる
マシンが思ったとおりの動きをするので
道幅をいっぱいに利用可能。
★★★★★ 切り替えしか重く鈍重に感じる。
思ったラインと若干ズレて走ってしまう事も・・・
ダイナミックな操作はDUKEに軍配が上がる
足回りが硬すぎでストローク感が無い。
★★

総評
いや〜本来比べるべき二台じゃないような気もしますな。
性格が全然違います。DUKEはタイトなワインディングに
ターゲットを絞りに絞ってるのに対しGSX-Rは高速域と
サーキット走行を意識した作りと痛感です。道が荒れて
タイトになるほどDUKEが有利になり、速度アベレージが
上がってくるとGSX-Rが速い。しかし何処でも楽しいのは
DUKEに間違いなしです。スペック上ではGSX-Rの方が
軽いですが乗った感じは間違いなくDUKEの方が軽い!
50馬力以上の差が有りながら峠でのタイム差はほとんど無し
ってとこも興味深い。



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